Archive for 9月, 2014

工務店で建てる時の詳細打ち合わせから完成まで

詳細や仕様の打ち合わせは、ショールームがない工務店の場合、カタログから商品を選んだり、メーカーのショールームを利用したりして打合せをします。内容は、キッチン、バス、洗面の種類と色、屋根材、外壁材、扉、サッシの種類と色、床材、壁紙、ドア、ドアの種類と色、収納・造作工事、コンセントです。請負契約時点で決定していない場合、どうしても希望は膨らみ、グレードもアップし勝ちです。しっかりと予算管理をしましょう。別途工事の室内照明やカーテン、空調設備や玄関周りなどは、この段階で一緒に工務店に発注するか、自分で調達するかを決めます。見積書に希望が正しく反映されているかを確認し、追加変更工事契約として別に契約し、工事請負契約書とあわせたものが総額になります。

工事前の地鎮祭には、施主と工務店関係者が出席します。そして基礎工事に入りますが、最近は現場で材料の加工をすることが減り、工場でプレカットされた材料を使うため、時間短縮、低コスト、一定の品質を保つことができます。基礎の上に骨組みを作ることを上棟といい、完成時には上棟式を職人さん達との顔合わせと挨拶を兼ねて施主が行うこともあります。

上棟が終わると、大工さんや屋根、サッシ、電気・ガス工事などの職人さんが次々と現場に入ります。変更点があるときは、担当者に言い、直接職人さんに言ってはいけません。引渡前の施主立会検査では、仕上がりや設備の動作をチェックし、使い方の説明を受けます。補修工事が終わると、引渡を受け、最終代金を支払います。地域の工務店は、ホームドクターのようですから、住んだ後でも、いろいろ相談にのってもらえます。

高齢者や障害者が自立生活できる住まい造り

住まいを新築する時、玄関ホールからの動線として、廊下をつくります。廊下は、住まいを南北に分断してしまいますから、廊下の北側には、南側の窓から入る太陽の光も風も届きません。最近では、動線としてしか利用できないし、住まいを分断してしまう廊下をやめて、部屋の中に動線をつくるようになってきました。しかし、高齢になって、住まいの中を移動する時、案外、廊下というのが、便利です。部屋の中に、動線を持ってくると、手摺をつけることが難しいですが、廊下だと、手摺をつけることができ、それを頼りに、安全に移動することができます。

私の先輩が二世帯住宅を新築した時、1階の玄関からLDKや両親のプライベートルームや水回りへ廊下を設け、廊下の両方の壁に手摺を設けました。同居中の母親は関節リュウマチを患っていますから、どうしても、行動が大変です。そこで、できるだけ、母親が安全に行動できるように、また、体に負担にならないように、設計事務所の人に相談しました。これまでも、高齢者の住まいをリフォームしたり、バリアフリーの二世帯住宅を新築したりした経験が豊富でしたので、色々なアイディアを出してくれたそうです。

両親のプライベートルームの隣に、トイレを設けましたので、便利だそうです。両親の部屋の南隣には、土間と出入り口を設けましたので、こちらから直接、庭にも出られます。小さな庭ですが、あまり外出することがない母親ですので、彼女と一緒に、季節の花を育てることで、いくらかの気分転換になります。住まいの中も玄関などの出入り口も引き戸を採用しましたので、ゆっくりなら、自分のことは自分でできるように、工夫されています。高齢者や障害者が自立するためには、それなりの環境が必要です。その環境づくりに精通した設計事務所にお願いしたお陰で、行き届いた環境になりました。