排水トラブルの修繕や予防に使われる薬剤で「苛性ソーダ」というものがあります。

山形で住宅を買った友人が、家庭の掃除にとインターネットで苛性ソーダを購入しました。

「汚れがよく落ちている。詰まることも少なくなったように思う。おまえも買ったらどうだ」と薦められています。

一般に市販されているパイプクリーナーでは、家庭で使われるために濃度と効能が薄いのですが、業者が使う苛性ソーダ含有の洗剤は、髪の毛のぬめりやヘドロ状の汚れを強力に落とせるそうで、インターネット通販や町の薬局でも身分証を提示すれば買えたりするようです。

この苛性ソーダ、廃油から作る手作り石鹸では欠かせない材料ですが、苛性ソーダの粉末などが皮膚に触れると危ないし、水を掛けると瞬間的に熱を出して弾けたりします。特に目に入ると失明する恐れも。なので排水管にそのまま流し込むのは大変危険とされています。

水溶液は強いアルカリ性で、たんぱく質などの汚れを分解し、溶かす力に優れていて、普通に家庭用洗剤にも含まれていたりします。

万が一皮膚についた場合は、すぐにお酢で洗うのが効果的のようです。

高校時代に、粒状になっている強アルカリの試薬を素手で触ったことがあり、担任に怒鳴られてすぐに洗い落としたことがあります。やけどなど目に見える傷はありませんでしたが、触れた指先の皮が、手荒れを起こしたようになったのを覚えています。

皮膚のたんぱく質が分解されていた、ということなのでしょう。

使い方を誤らなければ、これらの薬剤は強力なのですが、掃除用の薬剤というだけで、あまり危険を認識していない人が多いようです。ですが、苛性ソーダは劇物に指定されていますし、保管を誤ると住宅の床など、他の場所を破損する危険もあります。

排水管の中はどうしても肉眼でチェックするのが難しいうえ、つまったときは深刻になっている場合が多いです。

これらの強力な薬剤で解決することも確かにあります。ですが、使用する際は、ぜひ効能と対策をしっかり調べることをお勧めします。